Q.所有物件の空き室率が増加してきています
質問者:まーこさん 相談日:2015/12/2 回答数:1
いくつかのアパート物件を所有していますが、ここ最近になって新築アパートが周辺に多く建築されるようになってきました。
自分なりに調査をしてみたところそうした新規の物件では非常に家賃が安いところも多く、既存の物件もそれに合わせてどんどん家賃を下げて募集をかけていることがわかりました。
それでも長く住んでくれている入居者の人もいたためそれほど深刻にはとらえてはいなかったのですが、つい先日物件の一つで学生さんが卒業をすることで一気に部屋が空き、ついに入居者0という事態が発生をしてしまいました。
仲介を委託していた不動産会社の人にも積極的に宣伝などしてくれるようにアピールはしたのですが、打つ手がやや遅かったためかなかなか入居者が見つからない状態が続いています。
このままでは入居者0のままで物件の維持費ばかりがかかっていってしまいます。
とはいえ高い費用をかけて全面リフォームなどをしたとしても、周囲にある新築のアパート物件に比べて飛躍的に魅力のある物件にすることができるような気がしません。
こうしたときにはどのような方法をとるのがよいかアドバイスをいただけないでしょうか。
A.思い切った路線変更をしてみることが打開策になるかもしれません
回答者:matsunoさん 回答日:2015/12/3
所有しているアパート物件の入居率が極端に下がってしまったという悩みはかなり多く聞かれるようになっています。
これは一時期の不動産投資ブームの煽りで都市部を中心に一挙大量にアパート賃貸物件ができてしまったということと、少子化により入居者の母数が減ってしまったという複合的な理由があります。
2013年の総務省の調査では全国にある賃貸物件での空き室率はなんと13.5%ということで、かなりの競合状態が起こっているということがわかります。
しかしこの割合は全ての賃貸用建物で平等に起こっているわけではありません。
賃貸物件においては実は大きな二極化が始まっており、人気の物件が順番待ちになっている一方で、人気のない物件がほとんど人がいないというような状態になっているのです。
つまりご質問のような入居者0物件であっても、これから魅力のある物件として売りだしていけば十分に人気物件への返り咲きは可能と言えます。
そこで思い切った路線変更としておすすめしたいのが、それまでのような個別の賃貸契約ではなく新しい賃貸の方法となるような建物のコンセプトの変更です。
現在若者世代を中心に流行しているのが「シェアハウス」という大勢が一つの物件を共有するという生活の方法です。
シェアハウスでは入居者が誰でも使用できる共有部分と個人で使用できるプライベートスペースを分けて使用することで、自分だけで賃貸をするよりも広く豪華な設備を使うことができるという大きなメリットがあります。
ただ闇雲にシェアハウスにすればよいというわけではなく、例えば女性限定にしたり、海外からの留学生を積極的に受け入れたりといったような特徴をうまく組み合わせていかないとうまく優良な入居者を集めることができません。
まずは運用方法や実際の市場についてなど、上記に紹介したサイトのような専門の業者に相談をしてみることをおすすめします。
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