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  3. 不動産の投資指標の一つであるIRRとは?

不動産の投資指標の一つであるIRRとは?

IRRについて理解しよう

不動産用語のひとつに「IRR」という言葉があります。
この用語は比較的不動産投資に関する用語の中でも、難しい部類に入ります。
ただ、最近の不動産業者は、このIRRという言葉を活用することが増えてきています。
そのため、大体の意味を理解しておくと、不動産会社の担当者と話すときに対応しやすくなるため、概要を把握しておきましょう。

IRRとは「Internal Rate of Return」の略であり、日本語でいうと「内部収益率」という言葉になります。
要は「収益率」のため、「物件からどのくらいの収益を得られるか」を示す数字として考えれば良いです。
ここではIRRについて、基本的な内容を解説します。

IRRについて、例を交えて解説

IRRを感覚的に理解するためには、実例から学ぶのが良いです。
例えば1,000万円の物件を、あなたが購入したとします。
そして毎月100万円の利益を得るとして、5年経った時点でこの物件を売却するとします。
このとき、4年間は100万ずつ得て、5年目には100万円と物件の売却益である900万円を得ることになります。
この場合のIRRを計算すると、約8%となります。

また、1,000万円の物件を購入して、5年目に1,000万円で売却できた場合、IRRは10%という数字で算出できます。
さらに売却時の物件価格が1,100万円の場合、同じように計算するとIRRは約11.5%という数字で算出されます。

以上のようにIRRを計算すると、投資によって得ることができるリターンがどのくらいかを判断することができます。
不動産投資においては、毎月定期的に入ってくる「インカムゲイン」に注目する人が多いです。
ただ、不動産を売却することによって得ることができる「キャピタルゲイン」についても、きちんと考えておく必要があります。
IRRを計算することで、インカムゲインとキャピタルゲインのバランスを考えるきっかけになるため、確認しておくのはおすすめです。

このように不動産の売却時まで考えることを、出口戦略と呼びます。
不動産投資を行うときには、常に広い視野をもっておくことが非常に大切です。
出口戦略を考えることは、不動産投資をトータルで考えることにつながります。
すると、より良いリターンを得やすくなるのです。

IRRについて、概要を理解しておこう

このようにIRRは、不動産投資をする上での収益性を検討する上で、とても役立ちます。
深く理解しようとすると初心者にとっては難しいため、まずは概要を理解しておくと良いでしょう。
そしてインカムゲインとキャピタルゲインの両方を、バランス良く考えるように意識してください。


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