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その借入は安全?返済比率とその安全な基準値を解説

返済比率に気をつけることが大切

不動産投資では、ローンを組んで物件を購入することが一般的です。
つまり毎月、一定の金額を返済する必要があります。
このときに気をつけるべきこととして、「返済比率」というものがあります。
返済比率は不動産投資家の経営状況を分かりやすく示すものであり、常に意識しておく必要があります。

返済比率はそれほど難しいものではなく、誰でも簡単に理解することができます。
初心者でこれから不動産投資を始める場合も、返済比率についてはきちんと理解しておきましょう。
ここでは返済比率について、基本的な内容を解説します。

返済比率の計算方法と、安全な基準値

返済比率の計算方法は、毎月の返済金額を家賃収入で割ります。
つまり、毎月の収入に占める返済金額の割合が、返済比率です。
例えば毎月の家賃収入が80万円のときに、返済金額が40万円であったとします。
この場合の返済比率は、40万円÷80万円で50%となります。

このように、簡単な計算で返済比率を算出することができるため、常に確認しておくことが大切です。
家賃収入は不動産を購入すれば入ってくるものではなく、購入したマンションやアパートに住む人がいることで発生します。
そして入居者の人数は、時期によって引っ越しなどで変動します。
これによって返済比率も変動するため、常にその数字をチェックする必要があるのです。

また、返済比率が70%や80%など、高い数字になっている場合、「収入の大部分がローンの返済で消えていく」という状況です。
この状況は非常に危険なため、できるだけ早く入居者を募集するなどして、対策をする必要があります。

安全な返済比率の基準として、「40%」を目安に考えると良いです。
40%以下に返済比率を抑えることができると、その物件の経営は上手くいっているといえます。
ただ、常に返済比率を40%以下に保つのは、かなり大変です。
しっかりとした勉強が必要であり、ときには入居者が増えるなどの運も大切な要素です。

安全な返済比率の上限となる数字は、「50%」です。
これ以上の数字になると、ローンの返済が家賃収入を圧迫してしまいます。
また、アパートやマンションを運用していると、突発的に費用が必要になることもあります。
そのため万が一に備えて資金を蓄えておくことは大切であり、それは50%以下の返済比率でないと難しいです。

返済比率について、理解を深めよう

このように返済比率は、とても大切な数字です。
初心者がまず理解するべき数字といえるため、早い段階で知識をつけておきましょう。
常に返済比率を確認するように気をつけることで、不動産の運用をスムーズに進めることができます。


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