Q.深刻な空き室率の増加にどう対処してよいか迷っています
質問者:与一さん 相談日:2016/5/14 回答数:1
現在所有している物件の空き室率がなかなか改善せずに困っています。
新築時こそ全室が埋まるほどの人気物件であったのですが、それから数年が経過して更新の時期を迎えると一組また一組と退居をされてゆき、現在では空き室は半数ほどにまでなっています。
新たに入居者を募集するため近隣のアパート物件の様子などを調べてみたのですが、設備面や立地面でそれほど極端に劣るということはないかと思います。
何度か現在の管理会社に問題を解決するための打開策がないかということを相談してみたのですが今ひとつこれといった提案をしてもらえません。
これ以上赤字が続くようならいっそアパートを手放してしまった方がよいとすら思ってしまいます。
既存の物件の空き室率を改善するための効果的な方法があれば教えてください。
A.新たに入居者を募る方法を管理会社に相談してみましょう
回答者:sinyaさん 回答日:2016/5/16
現在の賃貸物件の市場では空き室率は約11%程度とかなり高い割合となっています。
これは不動産ビジネスが大流行したことで大量の新築物件が一斉に建築されたということが大きく関係しています。
都市部の駅近など立地面でかなり恵まれている物件ならばともかく、郊外に建てられた物件になると築年数が数年であってもかなり厳しい状況となっています。
そのため今後不動産物件をビジネスとして成立させていくためにはこれまでと同じ募集の方法だけをとっていてはダメで、新たな魅力のある提案をしていかなくてはいけません。
ただ闇雲に家賃だけを下げてしまうと、のちのちの値上げの交渉がしづらくなり維持費負担がかなり重くなってきてしまうので全くおすすめできません。
それよりもむしろ家賃はそれほど変化させずに、その物件ならではの魅力を作るようにした方がよいでしょう。
例えば大勢が共同生活を送ることができるシェアハウスにしたり、ペット飼育を可能にする、または家賃を完全に落とすのではなく一定期間割引をするフリーレントを導入するといった方法です。
そのためには現在の賃貸物件におけるニーズを正しくつかむ必要があります。
そうした情報は適切な管理会社ならばきちんと社員で情報共有ができているはずですので、まずはしっかり信頼できるパートナーシップが結べる管理会社を探してみましょう。
また、万が一の時のために、借地権売買についても考えておいたほうが良いでしょう。
相続をさせるつもりがなければ、建物ごと買い取ってもらうという方法もあります。
その場合、地主に許可を取る必要がありますが、第三者の買い取り業者に依頼するのも手です。
一番いいのは空き家率を下げることですが、リスクヘッジなども考えて今後の対応を考えることも必要です。
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