Q.入居者同士の騒音トラブルがこじれているようです
質問者:岩田さん 相談日:2016/3/17 回答数:1
所有している賃貸物件についてです。
建物は特に安普請というわけではない一般的な木造住宅なのですが、階上の人の足音が階下の人にとっては騒音に聞こえるらしく、それが住人同士が直接いがみ合うトラブルになってしまっています。
通常であればそうした騒音トラブルというのは直接本人同士が話し合うのではなく間に管理会社を挟んでの相談となるはずなのですが、どうもその階下の人はそうした手順をふまずいきなり階上の人に対して文句を言いに行っているようなのです。
階上に住んでいるのは子供連れのご家族なのですが、奥さんが帰宅時を狙って待ち伏せをして騒音についてネチネチと文句を言ったり、ポストの中に騒音に迷惑をしているといった内容の手紙を投げ込まれたりしています。
階上のご家族は確かに小さな子供がいますが、それでも非常識な騒音を立てているというふうには思えません。
そういったトラブルは直接ではなく管理会社を通して欲しいとお願いはしているのですが、「そんなことをしても解決しないじゃないか」と逆切れをしてしまう始末です。
こうした場合に穏便に解決をする方法はないのでしょうか。
A.騒音トラブル解決で最も大切なのは早期解決です
回答者:えぐさん 回答日:2016/3/17
集合住宅では何かとトラブル事例が起こるものですが、その中でも特に深刻化しやすいのは騒音に関する問題です。
騒音問題はかなり古くから存在しているトラブルの一つであり、しばしば刑事事件に発展するほどの確執を生み出すきっかけになってしまったりします。
ただ実際にそうした暴力や殺傷沙汰にまでなるような事例で我慢ができないほどの騒音が常に発生しているかというとそうではなく、むしろ最初に住人が感じたストレスが速やかに解決をしなかったためにそのストレスがどんどん累積し、必要以上に怒りを作り出すきっかけになってしまっていることがよくあります。
今回のケースでは残念ながら早期解決ができる段階を既に超えており、恐喝事件一歩手前くらいにまで来ています。
こうなってくるとリフォームや防音器具の設置くらいではおそらく解決をすることは難しいでしょう。
ただし騒音を理由に強制退去をさせるということはできませんので、こうなると理論的に実際の騒音がどのくらいであるかを測定して民事裁判に持ち込むということしかないでしょう。
民事裁判でもし本当に受忍限度を超える騒音が発生していることが明確になれば、階上の住人から損害賠償の請求などをすることもできます。
しかしおそらくそうした裁判沙汰になると非常に費用も時間もかかりますので、そこまでして争うかどうかということを持ちかけることで階上か階下いずれかの住人が引っ越しをすることになるのではないかと思います。
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